2008年11月11日火曜日

アンドロイドは開発者の夢を見るか?

Google Phone のプラットフォームの名称は「Android」。
10月22日にアメリカで発売された世界初の Gphone は、台湾の HTC 製で G1 という機種だ。
(上記写真はアンドロイド搭載機のプロトタイプ)
2年契約で179ドル(約1万8000円)という安値で供給され、すでに150万台以上の予約が入っていると報道されている。

昨年の11月にNTTドコモ、KDDIを含む世界中の携帯キャリアや、端末メーカー、半導体メーカー、ソフトウェアメーカーが30社以上参加する OHA (Open Handset Alliance) が結成され、予定通り2008年10月22日に1号機の G1 がアメリカで発売された。

OHAのメンバーは、このサイトで発表されているように、日本からは携帯キャリアのNTTドコモとKDDIしか参画しておらず、端末メーカーにいたっては一社も参加していない。
アンドロイドが、Windows のような世界標準プラットフォームになるには、まだまだ越えなければならないハードルが残されているのだ。

7月から iPhone を使っている自分としては、タッチパネルの快適さや使い勝手、iPhone や iPod Touch 用に開発されたアプリケーションの面白さから、アンドロイドにも一層の期待を抱いてしまう。国内発売されるのが楽しみだ。

Google は、かつての Microsoft がそうだったように、プラットフォームの開発に専念しているように見える。Windows と大きく異なるのは、アンドロイドがオープンプラットフォームとして無償で OHA に供給されている点だ。

OHA はその名称が示すとおり、各社が持つ特許や技術をオープンにして、次世代携帯端末を共同で開発していくものである。ソフト開発者向けには、ベンダー向けの Eclipse プラグインとして、Android SDKという開発ツールをリリース済みだ。

グーグルは、ADC (Android Developer Challenge) と題したアプリケーション開発コンテストを2008年の上半期に実施しており、総額で1,000万ドル(10億円)の賞金が、競争を勝ち抜いたデベロッパーに支払われている。
(OHA の公式サイトで、ADC アワードに選ばれたソフトウェアを見ることができる)
多くのデベロッパーは、実機の無い状態で開発を行ったことになる。実機発売後に開発ソフトをリリースした Apple とは対照的だ。

プラットフォームとしてのアンドロイドは、はたして開発者たちの夢を見るのだろうか?

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