2009年4月3日金曜日

Pioneer PE-101A セッティング


Pioneer のフルレンジ・スピーカーが届いて3週間ほど経つが、スピーカースタンドが無かったため、本格的なセッティングができない状態が続いていた。DIYショップで木材を調達して自作しようとも思ったが、できれば鉄製スタンドで揃えたい。

ぴったりなサイズのスタンドを探していたところ、サウンドマジックのGM24というスタンドがジャストサイズで、セッティング後も、隣の LS3/5a とほぼ同じ高さになることがわかったので、さっそくネット通販で注文した。
(このスタンド、2本で15,000円以下とローコストでありながら、造りはしっかりしている優れものだ。PE-101A と LE-101A を組み合せて使っている方にはお薦め!)


スピーカーのセッティングが終わったので、それまでつないでいた AURA VA-150 から 300B真空管アンプである M100S Plus に接続してみると、その音の違いに驚いた。
VA-150 では十分に出ていなかった高域が、フワ〜ッと余韻すら感じる精緻な音となって出てくるではないか。あらためて、プッシュプルの威力を思い知らされた。


その後、USB 端子付きの D/Aコンバーターを調達したので、同軸から DAC 経由で MS100S Plus につないでみた。
CDプレーヤーから VA-150 に直結していた時とは、空気感が明らかに変わり、音に艶が加わった。
翌日、Mac と DAC を USBケーブルでつないで、iTunes を再生してみた。デジタル臭さが薄れて、瑞々しい響きである。喩えるなら「絵画をガラス張りの額に入れたとき」のような感覚とでも言おうか。

Aura VA-150 + Rogers LS3/5a の音と比較試聴してみたが、さすがにダイナミックレンジでは劣るものの、定位の良さがそれを十分に補っており、質感ではむしろこちらのほうが上では?と思わせる鳴りっぷりである。

DACの効果もあるとは思うが、やはりプッシュプルの真空管がもたらす効果は絶大だ。スピーカーユニット全体が揉みほぐされたかのような “しなやかさ” で、その性能を最大限に引き出してくれる。

トランジスタアンプでは、小編成のアコースティック系や女性ボーカルなど、ソースを選んでいた PE-101A だが、ロックからジャズ、R&B までオールラウンドでこなせるスピーカーに生まれ変わった。あらためて、フルレンジと真空管アンプとの相性の良さを痛感した。目からウロコが落ちた思いである。

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