2014年12月29日月曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その7

デジタルアンプが届いてエイジングも2日目を迎えました。

使用ユニットのDayton Audio ND65-8は、お店で試聴した際には、やや渋めの印象でしたが、今回導入したデジタルアンプとは相性がいいのか、だいぶ明るい音になりました。







オーディオリファレンス用のアート・ペッパー「ミーツ・ザ・リズム・セクション」を試聴してみましたが、バランスもなかなか良いです。

目の前で聴いている限り、とてもこのサイズからは想像できない鳴りっぷりで、やはりこれはバックロードホーンの威力なのでしょう。

フルレンジの利点である、定位の良さに加えて、音の広がり感、奥行き感が増し、とても立体的なサウンドです。


2chステレオなのに、ドラムのリムショットが右奥のほうから聴こえたり、ギターやヴォーカルなどは、宙に浮き上がって聴こえます。

これまで、それなりにオーディオには凝ってきたつもりですが、今まで体験したことのない未知の世界が、目の前で広がっています。お金だけでは買えないものをひとつ知ることができました。

2014年12月28日日曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その6

低出力のハイブリット真空管アンプでは、 バックロードホーンの威力を発揮できなかったので、話題のデジタルアンプを導入することにしました。

Tripath TA2020というチップを搭載した、Lepai LP-2020Aです。新品で3,000円前後とお手頃で、ユーザーの評判も良いのですが、実際はどうなのでしょうか・・・?

ネットで注文すると、翌日には商品が届きました。封を開けると、アルミ筐体の小さなアンプが出てきました。横幅はiPhone5よりも小さいサイズです。
この中に、右記のような基板が入っています。真ん中のヒートシンクが付いているICがTA2020。回路はシンプルそのものです。

さて、肝心の音はというと・・・。透明感があって解像度が高く、すっきりとした響きです。

バックロードホーンとの相性も良く、能率の低いDayton Audio ND65-8を十分に鳴らすパワーもありますデジタルアンプというと、硬質で冷たい響きをイメージしていたのですが、そうではありません。
また、このアンプは音楽ソースを選ばず、ジャズ、ロック、クラシック等どのジャンルもそつなくこなしてくれます。

真空管とトランジスタの中間とでもいうべき“限りなく透明に近い音”で、まったく癖がないのです。iPodやPCの音もとても瑞々しく聴かせてくれます。

消費電力も少ないので、24時間連続でエイジングしてますが、聴き疲れもありません。バックロードホーンの感想についてはまた書きます。

2014年12月26日金曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その5

エンクロージャーの塗装がひと通り終わりました。試行錯誤しながら塗装方法をいくつか試してみたところ、着色ニスの場合は、スプレーよりも刷毛塗りのほうが適していることがわかりました。

スプレーの場合、塗装面からなるべくノズルを離して薄く塗り重ねるのがコツですが、なかなか均一に塗れず、どうしても斑になってしまうのです。しかも、塗料が粒子状になって表面がザラついた感じになってしまいます。



スプレーが乾かないうちに刷毛で表面を拭ってみると、少しだけ滑らかになりました。あせらずに、少しずつ刷毛で塗り重ねるのが一番良さそうです。

次はスピーカーユニットとターミナルの取り付けです。Dayton Audio ND65-8にファストン端子を結線し、スピーカーユニットの背部には吸音材を仕込みました。


このバックロードホーンは、テーブルの上などで使う予定なので、アンプはなるべくコンパクトなほうが使い勝手が良いと思い、North Mountain LaboratoryのDA-200という個人製作のハイブリッド卓上真空管アンプを購入しました。

真空管は12AU7を使用、コンデンサにスプラグ製のオイルコンデンサ、ビタミンQを使った可愛らしいアンプです。


iPodをRCAに変換して入力端子に差し込み、スピーカーとアンプの配線はバナナプラグの自作ケーブルを使いました。

音を出してみると、随分とまるい音で意表を突かれました。Dayton Audio ND65-8は能率が低いので、それなりに出力の大きいアンプでないと威力が発揮されないようです。




考えたあげく、最近流行りのデジタルアンプ、Lepai LP-2020A+ Tripath TA2020-020を注文することにしました。やはり、サイズがコンパクトであることが第一条件だからです。

デジタルアンプでの試聴結果は、またアップします。

2014年12月21日日曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その4

ローズウッドの着色ニスを塗装していると、ふと頭に浮かんだものがあります。フランク・ロイド・ライトの照明器具「タリアセン」です。

元々は、着色ニスの塗装に失敗したのが原因ですが、このタリアセンの照明のように、ローズ、赤、黒の組合せでスピーカーを塗装したらどうなるのだろう?






いったんそう思ったら、まずやってみよう!という衝動が抑えられなくなるのが私の悪いところです。こうなるともう止められません(^_^;) 近所のDIYショップで油性塗料を買ってしまいました。油性のつや消し黒と赤の2色です。

さっそく、バックロードホーンの内部側をつや消し黒、開口部の階段上になっている化粧板には赤を塗ってみました。実はこのバックロードホーンは、ここがデザイン的なアクセントになっています。
着色ニスとは違って、油性ペンキの塗装は色ムラも出ないのでカンタンです。マスキングは必須ですので、色を塗り分ける際にはご注意ください。

良くも悪くも、スピーカーとはかけ離れたイメージになったのではないでしょうか。まだ、全面塗装が済んでませんが、一体どんな風に仕上がるのでしょうか?

2014年12月19日金曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その3

 スピーカーユニットの内部配線は、ハンダの直付けでも良かったのですが、将来的にスピーカーユニットを交換することも視野に入れて、取り外しが簡単にできるファストン端子で接続することに決めました。

6cmのフルレンジユニットは、AirWaveをはじめFosterなどからも数種類発売されており、ファストン端子なら手軽にユニットを付け替えて音の違いを楽しむことができるというわけです。


 

調べてみると、ファストン端子には、大(L)中(M)小(S)のサイズがあるようです。近くのDIYショップで探しましたが、オーディオ用の金メッキのものは置いてないとのこと。


そこで、コイズミ無線まで出向いてオーディオ用のファストン端子を買ってきました。Dayton Audio ND65-8の場合は、 中(M)と小(S)の組み合わせだそうです。



ターミナルは、同じくコイズミ無線で買ったART TS-177(2)というバナナプラグ対応のものにしました。

さっそく、ハンダ付け作業を行いました。Rが赤い線で(M)の端子、Lが緑の線で(S)の端子です。スピーカーユニットには(M)が+側、(S)がー側に直接差し込めるようになってます。

ファストン端子には、金メッキの端子部分を絶縁できるように、透明のビニールカバーが付いてましたが、これを取り付けずにハンダ付けしてしまいました。しかし、端子の金属部分がスピーカーのマグネットに接触する可能性があることが後でわかり、ハンダをやり直してビニールカバーを再度取り付けました。
一番下の写真が、ターミナル背面に直接ハンダ付けされたLRの配線です。その先端にはファストン端子がハンダ付けされています。

ファストン端子の金メッキ部分に、ビニールの絶縁カバーが付いているのが確認できるかと思います。

2014年12月17日水曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その2

エンクロージャーの接着が終わったので、次はいよいよ塗装の工程です。近所のDIYショップで塗料と刷毛を買ってきました。 

エンクロージャーの素材であるMDFへの塗装はなかなか難しく、一回で上手く塗ろうとしてもそう簡単には行きません。

まずは、MDF全体にサンディングシーラーを刷毛で塗ります。3~4回塗り重ねてから、400番の紙やすりで全体をサンディングし
て、表面を平らにしていきます。

 
MDFは、とくに木の切口部分の吸い込みが激しいので、サンディングシーラーなどで目止めを行わないと、塗料が定着せずにどんんどん中へ染みこんでしまいます。

私はサンディングシーラーを全面に塗りましたが、切口以外の表面はすでに目止め済みなので、ここは塗らなくても大丈夫だと思います。

ちなみに、サンディングシーラーにはラッカーうすめ液を6:4くらい加えて希釈しています。うすめることで、刷毛塗りがよりしやすくなります。

左がサンディングシーラーを塗った表面を紙やすりでサンディングした状態です。サンディング用のゴムあてがあると、スムースに作業が行えます。



 
下地処理が終わると、いよいよ本塗装の段階です。私は、一般的なスピーカーと同様の仕上げを想定したために、ローズウッドの着色油性ウレタンニスを選びましたが、これは失敗だったかもしれません。

MDFの表面は、サンディングシーラーで下地処理したにもかかわらず、ニスの定着が悪く、部分的にムラが出てしまうのです。

 


着色ニスではなく、仕上げはクリアーのウレタンラッカーで良かったように思います。

この場合、色は元のMDFのままですが、ラッカーの光沢が入るので、雰囲気はぐっと良くなるはずです。むしろ、MDFの色を活かしたほうが、手作りスピーカーらしさが出て良いかもしれません。

作業を進めるうち、MDFは塗装に適さない材質であることがはっきりしてきました。刷毛塗りは難しそうなのでスプレーを使いましたが、それでも塗りムラが出てしまうのです。




 
木の素材感を活かすように配合されている半透明のニスでは、MDFには思うように塗装できません。

また、塗料は油性ではなく水性のほうが作業しやすいこともわかりました。今まで、楽器などでは水性塗料を使ってきましたが、匂いや乾き時間、仕上がりも含めて水性のほうがあきらかに優れていると思います。

今回はもう手遅れなので、塗装を全部はがさない限り油性で進めるしかありません。

写真では、塗りムラは目立ちませんが、近くでみるとあきらかです。気泡のような斑点が塗装面に入っています。一旦この状態で乾燥させてから、再度サンディングして塗り重ねてみようと思います。

2014年12月13日土曜日

Dayton Audio ND65-8 バックロードホーン 組み立て記 その1

iPhone用のバックロードホーンでその楽しさを味わってしまったので、次は本物のバックロードホーン作りに挑戦したくなりました。
こどもの頃から凝り性なもので・・もうこの性格は治りませんね (^_^;)

組み立て式で手頃なバックロードホーンを探していたら、6cm用のキットをネットで見つけました。仙人工房さんの組み立てキットです。詳しくはこちら

ただし、これだけだと木材のみなので、スピーカーユニットやターミナルなどは自分で調達する必要があります。推奨ユニットは6cmフルレンジで人気のAirWaveか、コストパフォーマンスの高いDayton Audioとのこと。

「百聞は一見にしかず」というわけで、さっそくスピーカーの試聴も兼ねて秋葉原のコイズミ無線へと出かけてきました。

店長らしき人に、試聴したい旨を伝えましたが、忙しいのかとり合ってくれません。そこで、接客の終わった若い店員さんに相談すると、快く試聴させてくれました。「捨てる神あれば拾う神あり」?

そんなわけで、AirWaveのCLF060P2とDayton AudioのND65-8を聴き比べた結果、あまりの違いに戸惑いました。
AirWaveは硬質でメリハリのある音、Dayton Audioは軟質でナチュラルな音。口径と見た目は良く似ているのですが、音は正反対なのです。

迷いに迷ったあげく、アコースティック系のナチュラルな響きにひかれてDayton Audioのほうを私は選びました。



ちなみにロックなどの電気楽器系では、メリハリのある響きのAirWaveのほうが向いていると感じました。

これは聴く人の好みで分かれると思います。

Dayton Audioのほうは1本2,980円(一方のAirWaveは1本3,880円と、求めやすいのも魅力です。この他、ターミナル、吸音材、配線コードの部材と合わせて約7,500円。

ちなみに仙人工房さんの組み立てキットも7,500円でしたので、総額費用は15,000円ほどになります。安い?

注意)ボンドやハンダごてなどは別に必要になります。

さて、いよいよ組み立てです!
組み立てキットに付いている図面を見ながら、MDFの木材を貼り付けていきます。接着剤には、楽器修理用のタイトボンドを使いました。


話が前後しますが、スピーカーユニットとターミナルの製品名を伝えると、仙人
工房さんのほうであらかじめ穴を開けてもらえるので、特殊な工具は必要ありません。


接着には最初の3枚までは万力を使いましたが、それ以降は使いませんでした。平面同士の接着なので、万力を絞めると接着位置が微妙にずれてしまうからです。

専門的には、もっと良い方法があるのでしょうが、私の場合はあくまで素人の模型作りの感覚でやっておりますので、これで良しとします (^_^;)そうして組み上がったのがこれら2枚の写真です。

2014年11月19日水曜日

KONICA C35 EF アンディ・ウォーホルのカメラ 2

コニカのC35 EFは、ピッカリコニカとして1970年代半ばに大ヒットしたカメラです。このカメラが発売されるまでは、ストロボは外付けが普通でした。フラッシュ=消耗品という印象がまだ残る時代に、ストロボを内蔵するという逆転の発送から生まれたカメラなのです。

昭和の大ヒット商品として、この商品が発売される前の人気カメラだったオリンパス・ペンの後を継いで、一家に一台の座を獲得した国民的カメラといえるでしょう。



普及機なので、作りは安っぽいと思われがちですが、このカメラには軍艦部と底部に金属が使用されており、意外なほど高級感があります。

ちょうど2年前の1973年に発売されたライツミノルタCLの影響もあったのでしょう、金属の質感はCLに相通じるものがあります。






レンズは銘玉と謳われるヘキサノン38mm F2.8。4点ゾーンフォーカスと距離計は簡略化されていますが、ファインダー内でも距離を表すアイコンが確認できる仕組みとなっています。

フィルム巻き上げレバーとシャッターの感触もなかなかで、これもCLを彷彿とさせるものです。

さすがにファインダーの見えはCLにはかないませんが、レンズ性能ではMロッコール40mm F2と良い勝負ではないでしょうか。

さて、このカメラはあのアンディ・ウォーホルも愛用していたことで知られています。ウォーホルは、このカメラ以外にも、チノンやキャノンなどのコンパクトカメラを使っていたそうです。

あえてこうした普及機を愛用したのは、大量生産品であるコカコーラやキャンベルスープをモチーフにポップアートを世に送り出したウォーホルらしい選択といえるのではないでしょうか。

オレンジのボタン操作でストロボがカチッとポップアップするところも愛らしい、1970年代を象徴する、ポップなカメラです。

2014年11月11日火曜日

iPhone用 バックロードホーン アイメガホン

東急ハンズに木材を買いに行ったら、面白い商品を見つけました。iPhoneをそのまま台に乗せて音楽を再生すると、音が共鳴してスピーカーになるというアイデア商品です。

売り場に実物が置いてあり、自分のiPhone を置いて試してみると、あら不思議、音が自然に拡がっていくではありませんか!






試聴したのは、オーディオリファレンス用に必ず聴く、アート・ペッパーの「ミーツ・ザ・リズム・セクション」。ペッパーのアルト・サックスが、ミニチュアになって響いているかのような自然な音です。


説明文によると、バックロードホーン構造になっているとのこと。木工工作で組み立てられるという点も興味を惹きました。

箱の中身はこんな感じです。組立図と木片に木工用ボンドがセットになっているだけ。これで定価1.300円(税別)は割高な気もします。

木片はMDFを利用しており、高級感はありません。ちょうど、無印良品で売っている本棚などと同じ素材です。まあ、完成後は自分の好きな色に塗る楽しみもあるということで・・・。



昔から、自作のバックロードホーンに興味があったので、その授業料と考えれば安い買い物かもしれません。

MDFのままでも良かったのですが、木の質感を出したかったので、バイオリンの塗料であるセラックニスを塗ることにしました。セラックは手工品のクラシックギターにも使われる有機素材のニスです。



セラックを塗り終えた状態です。2〜3回は塗り重ねているので、完全に乾くまで一週間ほどかかりそうです。

乾いたら蜜蝋ワックスで表面をコーティングしてみたいと思います。







iPhone 5を載せて音楽を聴いてみました。ロック系ではすこし高音がきつく感じましたが、ジャズや室内楽などはいい感じで響いています。

さすがに、音源がiPhoneのスピーカーなので、低音は期待できませんが、箱庭的に近い距離で聴くにはそれなりに楽しめるのではないでしょうか。

2014年11月9日日曜日

CHINON 35F アンディ・ウォーホルのカメラ

CHINON 35Fというカメラを入手しました。おそらく1980年代前半のカメラだと思います。この時代の主流だったフラッシュ内臓式のオートカメラです。

レンズは35mm F3.8とやや暗めでピントリングも無く、1.5m〜無限の焦点固定式。露出も三段階のみで、フラッシュマークに合わせると、自動的にストロボがポップアップする仕組みになっています。




別にどうということのないカメラなのですが、黒いボディにオレンジのシャッターボタン、手動巻き上げレバー、このクラスにしては見やすくて大きめのファインダー、そして何といっても、握りやすいグリップ内に単三電池2本を格納して使うという、シンプルこの上ないデザイン設計が気に入りました。



2歳の子どものトイカメラ用にと思ったのですが、触っているうちに自分のほうが気に入ってしまいました。

さてこのカメラ、ネットで検索してみると、なんとあのアンディ・ウォーホルも愛用していたそうです。彼が使っていたのはAF付きのタイプでしたが、それを最大限シンプルにしたのがこのCHINON 35Fというわけです。






ウォーホルは、ポラロイドとコンパクトカメラを愛用していて、右の写真で彼が持っているのは、ポラロイドのSX-70とKONICA C35 EFです。

ウォーホルは、チノン以外にもコニカやキャノンのフラッシュ内蔵式のコンパクトカメラを何台か使っていたようです。このうちKONICA C35 EFは、ピッカリコニカの愛称で国内で売れに売れたカメラで、私の実家にも1台ありました。

父が会社の社長からもらったもので、私も何度か借りて撮影したことがありますが、とにかくカンタンでよく写るカメラでした。


他にもコンパクトカメラ使いで有名な芸術家に、アラーキーこと荒木経惟さんがいますが、彼もコニカのBiG Miniを愛用していました。また、愛猫を撮るためにCHINONも使っていたそうです。

ポップアートの先駆者と天才写真家が使っていた、懐かしのコンパクトカメラ。なかなか捨てがたい魅力があります。

2014年10月22日水曜日

セコニック オートリーダー L-188 修理 その2

L-188 の修理について、京都の harada さんから有益な情報をいただきました。こちらがそのブログです! ブログを拝見したところ、L-188 には可変抵抗があり、測定値調整はそこでできるとのこと。

これは朗報!というわけで、さっそくリベンジしてみました。L-188 は3本のプラスネジで止められているだけなので、精密ドライバーで簡単に開けられます。





上面のカバーを外すと右の写真のような基板が出てきます。メーター下の左側に2つの基板が縦に並んでますが、上の金具が可変抵抗になっていて、これを回転させることで測定値の調整ができるそうです。

この L-188 は、2段オーバーの値を指しているのですが、金具を時計方向に回転させることで、測定値を2段下げることができました。



前回の修理の時に受光素子にかぶさっていた透明の防水シートがはがれてしまったので、別のシートを小さく切ってシール状にしてから、受光素子に貼り付けました。
(通常、この部分はさわる必要はありません。あくまで参考のため載せております)

前回の修理でカバーにタイトボンドで貼り付けたグレーフィルターは取り外してあります。



今回は、測定ガイド用に同じセコニックのツインメイト L-208C(写真左側)を使いました。デジタルメーターとの比較でも適正値を表示してくれる優れた露出計です。

L-188 と同じくアナログ表示なので、可変抵抗の調整もしやすかったです。これでオートリーダー L-188 が無事に復活しました!情報をいただいた harada さんには、この場を借りて御礼を申し上げます。