2015年1月19日月曜日

スワン型バックロードホーン ターキー1/2 組み立て記 その2

スワン型バックロードホーンのキットを開けてみました。図面が2枚入っており、1枚は原寸のA1サイズの断面図、もう1枚はfostexが設計したターキーの図面でした 。かなり複雑な構造で、今までに作ったバックロードホーンのようには簡単に行かないのが一目で分かりました。
組み立ての工程などは、fostexの図面を参考にしながら進めるしかありません。すこし面食らったというか、正直、素人にはハードルが高すぎて、あきらめてしまう人もいるのではないかと思います。どうやら、試行錯誤しながらの組み立てになりそうです。
まずはヘッド部分のパーツから着手しました。fostexの図面に、組み立て手順の透視図が載っているので、それを頼りにパーツを接着していきます。

3のシールが貼ってあるのがスピーカーユニットが入るヘッド上部のパーツです。 タイトボンドで部材を接着し、小型のクランプで固定しております。


こちらはヘッド下部のパーツです。音道となる長方形の穴がくり抜かれています。これらのパーツを左右で2個ずつ組み上げました。

ところが・・! ボンドが固まった頃に側面へ貼りつける部材をあててみると、どうも寸法が合いません。おかしいと思って調べてみると、なんと接着位置が間違っているではありませんか。






A1サイズの断面図によると、計8本ある補強材は、確かに側面板の内側に接着する構造になっています。

fostexの透視図は、そのようにはなっておらず、単純にその図を信用して接着してしまった私のミスでした。







こちらが、間違って接着された4つのパーツです。この後、接着された部材を剥がそうと試みましたが、あせっていたのでボンドを温めずに無理に剥がしたところ、部材の一部をダメにしてしまいました。工作には、あせりは禁物ですね。









気を取り直して、断面図と現物を参考に、手描きの図面を作成して、行きつけのDIYショップの木材売り場へと行ってきました。このキットでは、厚さ9mmと12mmのMDF材を使っておりますが、お店にも同様の板材が置いてありました。(A4サイズで9mmが320円、12mmが434円)


この板を1枚ずつ購入しつつ、木材加工のベテラン店員さんに相談すると、丁寧に裁断図を書き起してくれて、まったく同じパーツを加工して作ってくれました。(加工費はたったの918円!)

そうして、組み立てたのが右の写真です。真ん中の音道のR加工も寸分の狂いもなく再現されています。
のっけからいきなり失敗してしまいましたが、プロの手を借りてなんとか組み直すことができました。かかった授業料は1,672円。

これを教訓にして、スワン型スピーカー工作を続けたいと思います。
<教訓1.接着する前には、必ず部材同士を合わせてリハーサルすること>

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