2015年2月11日水曜日

スワン型バックロードホーン ターキー1/2 組み立て記 その8

ミニスワンに上板を取り付ける工程まできました。

上板を取り付けるまでに時間が空いたのは、吸音材を仕込むかどうかで悩んでいたから・・と言いたいところですが、本当の理由は、これで内部構造が二度と見れなくなってしまうのが惜しかったからです。

スワン型の組み立ての醍醐味は、充分味わったつもりなので、意を決して上板の取り付けに臨みました(ちょっと大袈裟?)


スワン型への吸音材の仕込みについては、意見が分かれるようで、確固たる答えは見つかりません。ただし、ここはどちらかに決めないと先へ進めないので悩みどころです。

考えたあげく、fostexの図面(ターキー)の設計通りに、一箇所だけ吸音材を仕込むことにしました。「ハイパー・リント」というスピーカー用の吸音材です。

右の図は、fostexのFE138ES-Rに付属していた図面(ターキー)の写しです。真ん中の音道下部に吸音材を左右1箇所ずつ仕込む仕様になっています。

吸音材のハイパー・リントを定位置に仕込んだ状態です。この断面構造も、これでいよいよ見納めです。

ちなみに、上板と接地されるMDF切口の端部は、紙ヤスリで水平となるように削ってあります。ここは、紙ヤスリを平らな木片や当てゴムに貼りつけて凸凹が無くなるよう、丹念に削る作業が重要です。






端部にタイトボンドをたっぷりと塗ってから、筆でボンドを均等に塗っていきます。ボンドは、はみ出るくらいがちょうど良いそうです。

ボンドがはみ出たら、速やかに拭き取れるよう、水を湿らせて絞ったタオルをあらかじめ手元に用意しておくといいでしょう。

さあ、いよいよ上板の貼りつけです。上板は下板と同様、接着面が広いので、貼りつけてもボンドの反発力でフローティング状になります。

強い力で圧着すると、隙間からボンドがはみ出てくるので、タオルで手早く拭き取りましょう。(はみ出たまま、そのままにしておくと、ニスなど半透明系の塗料ではボンドの跡が残ってしまいます)
上板と下板の接着には、ハタ金などの工具が無くても、箱馬代わりに座っていればOKです。ただし、圧力で微妙に位置がズレますので微調整が必要です。

上板の接着が終わったミニスワンのボディです。これで、あの複雑な音道は、もう見ることができません。

完全にブラックボックスと化してしまいました。

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