2015年5月18日月曜日

トールボーイ型 8cmダブルバスレフスピーカー 製作記 -3

左の写真が、完成したトールボーイ型 8cmダブルバスレフスピーカー、題して「ライトハウス(灯台)」です。幅115mm×奥行115mm×高さ934mmのトールボーイ型で、中身はダブルバスレフ構造になっています。

コストパフォーマンスの高い8cmユニットのF77G98-6を使ったこのスピーカーには、以下の特徴があります。

1)エンクロージャーが共鳴管になっている
2)内部はダブルバスレフ構造
3)ユニットは8cmフルレンジ1本のみ

今までに聴いた8cmフルレンジのスピーカーではもっとも低音が豊かで、音のつながりも自然なスピーカーになりました。

スピーカーは2本をなるべく離して、逆三角形の突端となるリスニングポイントにユニットを向けるようにして置くと、ピタッと定位が決まります。


デメリットは、このヌボーっとした外観でしょうか。トールボーイ型はAV用のイメージが色濃く、ピュアオーディオ信者にはどうしても敬遠されがちです。

コンパクトな高性能スピーカーを、鉄などの重いスピーカースタンドで耳の高さにセッティングするというのが、これまでの王道でしたが、デスクトップ・オーディオの普及で、スピーカーデザインは過渡期を迎えています。点音源から波動型、小型バックロードホーンまで、さまざまなスピーカーが出まわっているのです。


今回は、はじめからAV用という条件があり、自分の守備範囲を超えたトールボーイ型を製作することができて良かったと思います。ピュアオーディオ派の私にとって、トールボーイ型は視野に入っていなかったからです。

持ってみると、見た目からは想像できないほど重量は軽く、その軽いエンクロージャーから出てくるとは思えない低音とのミスマッチが壮快です。

我が家のメインスピーカーとしても使ってみたいと思わせるほど、音については気に入りましたが、MDFのナチュラルでは少し色気に欠ける印象です。次回作る際には木目を活かせる材料で作ってみたいと思います。

自然な1本の木に見立てたスピーカーというのも面白い気がします。

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