2015年9月10日木曜日

JBL Olympus(オリンパス)のミニチュア スピーカー

1960年代に発売されたJBLのスピーカーに、オリンパスという名の機種がありました。横長のクラシックなエンクロージャーに、38cmのウー ファーとパッシブラジエーターが並び、その上には中域用の音響レンズ、そして高域用のダイレクトラジエーターが端に取り付けられたものが、後期型の C50 S8R Olympusというモデルです。

このオリンパスの実物は、中古の流通価格が80万円前後という高嶺の花のようなスピーカーですが、これを模した個人製作のミニチュアスピーカーがネットオークションで売られていたのを興味本位で落札してしまいました。

サイズは、W400 H260 D225mmとコンパクトで、 実物がW1020 H670 D510mmあるので、おおよそ1/2.5サイズのミニチュアとなります。 本物をインチにすると、W40 H26.5 D20インチとなるので、インチをそのままセンチにスケールダウンして作ったものだと思われます。
ウーファー用には、ステレオ誌付録のスキャンスピーク10cmフルレンジを2本並列で接続し、ツィーターにはDAYTONのND20FB-4を使用し、その先に音響レンズが取り付けられております。


エンクロージャー外枠はオーク材で作られているとのことで、木目や素材感も含めてなかなか良い感じに仕上がっています。作り手の情熱がスピーカーのあちこちに込められているのが伝わってきます。
さっそく、Lepai LP-168HAにつないで1950年代のウエストコースト・ジャズを聴いてみると、 見た目の迫力とは裏腹に、意外と落ち着いた音を聴かせてくれます。しかし、1970年代のロックに曲が変わると、一転して明るいサウンドになります。このあたりは、スキャンスピークの特徴がそのまま発揮されているように思いました。DAYTONのND20FB-4も、刺激的な高音ではなく、スキャンスピークとの相性もなかなか良いようです。
作者によれば、オリンパスの特徴ともいえる木製の組子が入ったサランネットの再現は断念したとのことで、布製のサランネットが付いてきましたが、いつかはこの組子のサランネットを再現してみたい欲求にかられます。

今回のような個人製作のスピーカーがたまに出品されるのもオークションの面白いところです。JBLやアルテック、タンノイなどの往年の名機をミニチュアにしたスピーカーを再現したり、コレクションしていくのも楽しそうです。

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