2018年4月22日日曜日

はじめてのバイク HONDA リトルカブ 購入記 -3

モノタロウに頼んでいた、リトルカブ初代のシルバーメタリック純正色(スパークリングシルバーメタリック NH-295M)が予定より一週間も遅れて届いた。NH-295Mの缶スプレーはすでに廃番となっており、調合して同色をつくるのだそうだ。

職人による手作業なのでどうしても時間がかかるのは仕方ないのだが、注文から3日以内の発送だったはずなのに、これだけ遅れるとは…ちょっと予想外である。届いた缶スプレーにはホンダのマークが入っていて、純正色であることをホンダも保証している点については安心だ。
さて、さっそく塗装作業に入ろう。塗装がハゲているハンドルの塗装面近くをマスキングテープと新聞紙で丹念に覆っていく。塗装でいちばん大事なのは、このマスキング作業であるといっても過言ではないだろう。

ハンドルまわりで一番気を使うのは、バックミラーやハンドグリップといった突起したパーツである。塗装面に接するウインカーやフロントライトなどはマスキングテープで直接覆い、塗装面からやや離れた箇所は新聞紙を使ってマスキングすると効率が良い。
マスキング作業が終わったら、いよいよスプレー塗装に入っていく。吹き上げをきれいに仕上げるコツは…。

1)塗装面をアルコールを含ませた布でよく拭いておく。
2)スプレーをよく振って塗料をしっかり混ぜ合わせる。
3)塗装面から20〜30cm、噴射口を離して少しずつスプレーを噴射する。

この3つさえ守っていれば、大きな失敗をすることはないだろう。

今回は、塗装ハゲの激しい箇所を重点的に塗装したが、さすがに純正色だけあって、塗料が乾くと元の色と同化して境目はほとんど分からなくなる。

ただし、万が一乾いたときに塗装ムラが出てしまうのはいやなので、ハンドル全体をスプレーすることにした。

スパークリングシルバーメタリックを3回塗り重ねたら充分乾くまで待ち、同じくスプレー式のクリアラッカーを2回吹き重ねる。これでハンドル面の塗装は終了。

次は、フロント・フェンダーである。耐水紙ヤスリで汚れを落とした結果、案の定塗装ハゲができてしまった。

フェンダー全体にシルバーメタリックを2回吹いたあと、クリアラッカーを2回塗り重ねる。今回の作業は、ひとまずこれで終了。とりあえず、一番気になっていた箇所の補修は無事にやり遂げることができた。

他にもリア・フェンダー、リア・サスペンション、リア・ウインカー、チェーンカバー、リムなどのサビが気になるので、少しずつメンテナンスしていこうと思う。

ところで、塗装終了後に鳴らなかったクラクションスイッチの隙間からCRC(KURE 5-56)を吹いた後でスイッチを数回押してみると…電気接点が復活したのだろう、カブ独特のピーッという音がしてクラクションもよみがえった。

まもなく30,000kmを越えようというこのリトルカブ。日常の足として、まだまだ現役なのはもちろん、さらにメンテナンスを加えていって、もっともっと愛着が湧くような、かわいいバイクに育ててあげたいものである。

2018年4月15日日曜日

はじめてのバイク HONDA リトルカブ 購入記 -2

バイクショップを経営する友人が、リトルカブを届けにきてくれた。写真で見ると結構きれいに見えるのだが、実物はハンドルまわりに塗装ハゲがあるわ全体にサビもあるわで、決して良い状態とはいえない代物だった。

とくに塗装ハゲはひどいもので、自分に塗装のスキルがなければ、返品していたのではないかと思わせるくらいのレベルである。下の写真が、届いたときのハンドルまわりの状態。ハゲを隠すためにステッカーを貼っていたらしく、剥がしたあとの接着剤がベッタリと残ったままだ。
当初、塗装のハゲは凹みを埋めたパテだと思っていたが、接着剤を落としていくうちに、これが地色であることが分かった。素材は金属ではなくFRPのような樹脂でつくられており、その上にアクリル塗料で塗装されているのである。

風化した接着剤があまりにも強力でなかなか落ちないので、最後は耐水紙ヤスリを使って削り取るように磨いていくと、なんとか接着剤は落ちたのだが、部分的にメタリック塗装が剥がれ落ちて樹脂の元地が出てきてしまった。
これで塗装の下地ができたので、次は塗料の調達である。リトルカブにはシルバーメタリックとブラックのツートーン仕上げが何タイプかあるようで、後期のものはムーンストーンシルバーメタリック NH-616Mと呼ばれるカラーのようだ。

NH-616Mの塗料を探した結果、もう既製品は売ってないので調合しなければならないことがわかった。同じホンダのライトニングシルバー NH-617Mならまだ入手できると知って、アマゾンで注文したのだが、色見本を見ると微妙に色が濃いように思える。
調べなおしてみると、シート下のガソリンタンクに型式とカラーナンバーが記されたシールが貼ってあることを知った。これで私のリトルカブは、スパークリングシルバーメタリック NH-295Mが純正色であることが分かった。NH-295Mとネット検索するとモノタロウでホンダの純正塗料が売られていたので、結局こちらも注文した。

この他、気になる箇所としてはリアのウインカーにつながるコードが青いビニールテープで接続されていた点。とてもプロの仕事とは思えなかったので、テープを剥がしてみると・・・案の定、金属の芯同士をつないでテープで留めてあるだけというひどい状態だった。ここは接点をハンダ付けして絶縁テープで養生しなおした。そのうち秋葉原で絶縁シールド(ゴム管)を買ってきて完全にシールドしてあげるつもりだ。

1997年製のこのリトルカブ、さすがに21年落ちの中古バイクということで、いたるところにサビやハゲが出ているが、今のところエンジンをはじめ走行に関しては問題ないようだ。走行距離は3万キロなので、これからも整備しながら乗っていく必要がありそうだが、いろいろと手を加えていくのも楽しそうだ。時間をかけて唯一無二のリトルカブに育ててあげようと思う。

はじめてのバイク HONDA リトルカブ 購入記 -1

16歳から免許が取れる原付バイクだが、バイクよりもエレキギターや一眼レフカメラに夢中だった当時の私は、バイクに乗る機会がないまま18歳となり普通自動車の免許を取得した。はじめて乗ったクルマは、白のニッサン・ブルーバード(910型)。

マニュアル車だったこともあり、半クラッチの感覚は体で覚えたので、友人が貸してくれたカワサキのKH400(じゃじゃ馬として有名)も苦労なく乗ることができた。つまりバイクの運転自体は苦手なほうではない。
それ以降、22歳でホンダ・プレリュード(AB/BA1型)、27歳でBMW320i(E30型)とクルマは乗り継いだが、バイクとは縁がないままの人生だった。まさか人生の折り返し地点を過ぎてからバイクに乗ることになるとは自分でも思わなかった。

しかし、小学生の時に映画『大脱走』のスティーブ・マックィーンを観て洗礼を受けた自分にとってバイクに乗るのは憬れだったのも事実。道路が渋滞していても路側を走り抜けられるバイクは仕事の足としても便利そうだ。
フライトジャケットのA-2をカスタマイズしたりしているうちにバイクにも乗ってみたい思いが募ってきて、家人に相談してみると・・・あっさりとOKの返事が!

さっそく「バイクを買うならコレ」と決めていたスーパーカブのカタログをホンダから取り寄せた。しかし、待てど暮らせどカタログが送られてこない。痺れをきらせてオークションを検索してみると、今回購入することになったリトルカブが見つかった。1997年式なので初代モデルのようだ。


53,000円で落札後、出品者と連絡をとると配送の日時指定はできないとのこと。平日では受け取れないので、ひとまず友人が経営するバイク店に運んでもらうことにした。

バイクが届くまでの間に、別便で送らてきた譲渡証明書を持って区役所へ行き、ナンバープレートと登録書を発行してもらった。ちなみに区役所での手数料はすべて無料。窓口がすいていたのでたったの5分ほどでナンバーを受け取ることができた。

2018年4月7日土曜日

AVIREXのA-2フライトジャケットにAAFデカールを貼る

メルカリでアビレックスのA-2を見つけた。送料込みで6,300円。値下げと謳われていたので、元は6,800円くらいだったのだろう。サイズはS表記だが、USサイズなので日本サイズのL位だという。

アビレックスのA-2は、過去にもオークションで落札したことがある。裏地のパッチワークに見覚えがあるので、おそらく同じ時代(1970年代?)のA-2で、アビレックスとしてはよく出回っているタイプのものだ。

USサイズなのでサイズが2段階くらい大きいというのはうなずける話で、前のアビレックスも大きすぎて自分には合わず友人にあげてしまった。今回のものはサイズが合いそうだし、ネームプレート付きというのも気に入ったので6,300円で購入した。
革はシープスキンで、これはアビレックスの特徴である。リアルマッコイズやバズリクソンズなどの復刻系A-2ファンから言わせれば、A-2の革はホースハイドでなくてはならず、シープスキンなんて邪道ということらしい。しかし硬い馬革をタイトアップして着るA-2は、何とも窮屈で着心地は決して良いとはいえない。

ホースハイドでも、エアロレザーのハイウェイマンなどは硬いのに着心地が良いので、原型にこだわるよりも適度に着心地を考慮して作られたA-2のほうが自分には合っているように思う。
アビレックスの特徴的なライニングのパッチワーク。A-2ではなく海軍用のフライトジャケット、G-1のパターンを流用して作られているようだ。

両サイドに内ポケットがあり、収納性も考慮した実用的なデザインとなっている。フロントポケットの裏にはハンドウォーミング用のサイドポケットが装備されている点も、G-1譲りのデザインだ。
A-2のライニングは、オレンジ色の生地が縫製され、内ポケットもなしというのが定石だが、ここは好みが分かれるところだろう。

さて、このアビレックスA-2に、AAFデカールを貼るのだが、今回は「水転写式」タイプを試してみることにした。

前回は「熱&水転写式」のデカール(ともにMASHで購入)を使ったのだが、仕上がりにどのような差があるのだろうか。

「水転写式」のほうは、デカールの他に貼り付けに使う接着剤と仕上げ用のコーティング剤が必要となる。作業工程としては、「熱&水転写式」の倍くらい手間がかかるのが難点である。

アビレックスA-2の左腕にAAFデカールを貼り付けた状態。このまま数時間(革質によって乾燥時間に違いがある)放置しておけば、白い接着剤は透明になってデカールも定着する。

この段階は、むやみにデカールには触れず、じっと見守っているのがポイントだ。ウェットな状態のデカールは、非常にデリケートでヒビが入りやすく、表面のよごれを落とそうとスポンジで拭きすぎた結果、見事にヒビが入ってしまった。
接着剤が完全に乾くまでに要した時間は、3時間半ほど。乾いたらデカールをアイロンでプレスして溶着し、その上にコーティング剤を塗り、すぐにドライヤーで乾燥させる。この工程を2回繰り返したら、作業はひと通り終了だ。

気になる仕上がりだが、「熱&水転写式」よりもはるかにこの「水転写式」のほうが定着がよく、革へのなじみ感も数段優れている。「熱&水転写式」のほうは、外枠に沿ってデカールをハサミでカットしなければならず、この段階でどうしてもハサミによるギザが生じ、それが剥がれの原因になってしまう。
その点「水転写式」はあらかじめカットされているのでその心配はないし、仕上げにコーティングを施すので剥がれの心配から解放されるのも大きい。デカールの剥がれが気になってラフに着こなせなくなっては本末転倒だからだ。

「水転写式」のハードルは高く、作業時間も「熱&水転写式」と比較すると3倍ほどかかるので、手間隙を考えると躊躇するかもしれないが、仕上がりも含めた満足度は断然「水転写式」が上である。ちなみに余ったコーティング剤を「熱&水転写式」デカールを貼ったもう一着のA-2にも塗ってみたところ、効果は発揮できなかった。

■AAF 革用デカール - “熱 & 水” 転写式/Full Color(4色)/新品・復刻品 2,000円(税別)
■AAF Decal 革用-水転写式/Full Color(4色)”貼り付け基本キット/新品・復刻品 1,800円(税別)

2018年4月4日水曜日

ESCAPE MINI 3 にルイガノMV用のバスケットを付けた!

エスケープミニに念願のバスケットをやっと取り付けた。AKI WORLDのカジュアルバスケットというもので、ルイガノMV用のフロントキャリアにピッタリ合うように設計されており、専用の取付金具も付いている。

メーカーホームページによると、定価はMVフロントキャリアと同じ2,000円となっているが、アマゾンでの購入価格は3,780円。1,780円も割高なのはちょっと納得いかないのだが、送料をいれるとこれくらいの価格になってしまうのだろう。

取り付けのための説明書などは入っておらず、金具とボルト、ワッシャーがそれぞれ2個ずつ入ってるのみ。はじめは勝手がわからず、バスケットの背面に金具を付けてみたのだが、これではバスケットが真正面にならず、どうもよろしくない。
そこで、すべてを外してバスケット底面に金具を付け替えてみると、今度はバッチリきれいに収まった。

このバスケットは本物の藤ではなく針金を藤のようなビニールで被った素材を編みあわせてできており、そのため雨にぬれても傷まないというのが売りだ。

フロントキャリアとバスケットでおおよそ1.7kg重くなるが、一度でもカゴ付きの自転車に乗ってその便利さを知ってしまうと、もう後戻りできなくなるのではないだろうか。バスケットを付けると途端にママチャリ度が上がってしまうのが難点だが、これでもかなり検討した結果のバスケットなので、当面はこの状態で使おうと思う。